再び夜明け前

 

日が沈んでずいぶんと時間が立っているにも関わらず室温が高い。

熱帯夜だ。しかし、貧乏四畳半にも秋がやってきている。

熱帯夜で真夜中に目をさます。天気予報では、24度とのことだが、

貧乏四畳半の室内は、それより2度ほど高いのだろう、じっとりと

寝汗をかいている。夜明けまでは、まだまだ数時間ある。

通常なら深夜の時間帯だ。その闇の中で目をさまし、むくりと

起き上がり寝汗を乾かそうとすると貧乏四畳半の部屋の片隅から

リーリーリーという涼し気な音が・・・・おおおおおっ！秋の虫か？

どこからか入り込んだのだろうか？いよいよ貧乏四畳半にも秋が

やってきたのだった。壁に黒いシミが・・・・あああ～！動いたあっ！

真夜中のゴキほどの恐怖はないが、姿を見ることができないから

少しばかり怖い。この汚部屋のどこかにいると思うと鳥肌が

たってくる。でも、この音色に秋を感じてホッとするのも事実だ。

明かりをつける。一旦は音色は止まるが、しばらくじっとしていると

再び鳴き出してくる。いよいよ食欲の秋かあ～～などと感慨に

ふけっていると空腹に気がつく。少しばかり早いけれど朝食じゃあ！

朝食は、パン食と決めている。しかし、こんな時間に朝食をとって

いいのだろうか？睡眠時間が3時間～4時間程度の生活のリズムを

なんとか崩したいのだが、必至に寝ようとするとますます目が冴えて

眠れなくなってしまう。こうなっては空腹を抑えるしか方法はない。

今朝も時間があるので、玉子焼をつくってたまごサンドじゃああああ～！

 

 

玉子を焼く。これを食パンに挟む。当然、マヨネーズをたっぷりと、そして

レタスも一緒に挟むのじゃ！

 

 

 

 

さあああああ！これから切断じゃああああ～！

具がむにゅっとはみ出さないように細心の注意を払いながら切る。

なるべく押さえこまないように包丁を小刻みに震わせながら切ると

なんとなくうまくいくみたいだ。

おおおおおっ！切断成功じゃああああ～！

 

 

 

 

んまいっ！

 

いままで何度も何度も切断に苦労してきたが、小刻み法をあみだした

貧乏四畳半であったが、満足な朝食も夜明け前では、なんとなく後ろめたい。

こんな時間に朝食とは、日の出まで時間があるので朝食ぽっくない。

夜食みたいな時間の朝食なんて、本当の朝食の時間になると

どうなっているのだろうか？秋の夜明けにリーリーリーとリードしすぎの

朝食でした(T_T)

 

 

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タグ：玉子焼 虫の音色 秋の始まり

コメント 2

んまいっ！(´▽｀)　この言葉を聞くと元気になります！
by 豊田五郎 (2015-08-27 07:35) 

まな板キレイで余計においしそうですね
　んまい！
by すずき (2015-08-27 10:37)