春の息吹

 

おおおおおおおおおおおお！半額じゃああああ～っ！

菜の花のおひたしが半額じゃああああ～っ！

これで今夜も祝杯じゃああああああ～っ！

菜の花が半額になったお祝いじゃあああああ～っ！

 

って、なにかに理由をつけて呑むのは、呑兵衛の証明じゃが

なんだかんだで毎晩呑んでいる貧乏四畳半は、依存症なのだ

なんでも１０種類におよぶ支払いの請求に明日をも破綻する

かもしれない不安が夜を長くして眠れなくするのだ

そんな慢性的な不安に押しつぶされながらも眠るためには、

酒の力を借りるのじゃああああああ～っ！

お金のほかにも酒の力も借りるのじゃあああああ～っ！

そんなわけで不安を払拭すべき菜の花で一献傾けるのだ！

おおおおおおおおおおおお！

んまいっ！

菜の花のほろ苦さが貧乏四畳半のほろ苦さに重なって、

春の息吹の驚きを感じ取って、酒の力を借りて憂鬱から

解放されるたびに罪の意識が薄れていく・・・

 

 

 

 

 

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タグ：菜の花 憂鬱 春 返済 借金