避暑地の出来事

大量の汗をカキカキしながら辿り着いた避暑地は、同じことを

考えている人でごった返していた。

酷暑の外部からたどり着いたばかりなので汗がなかなかひかない

冷房が効いてないんじゃない？そう思いつつ買い物かごを

ぶら下げて避暑地のなかをブラブラしていると、少しづつ汗が

ひいてきた。やはり冷房は、回っているんだ。

一周りすると完全に汗は、ひいていた。今日の狙いは大根である。

猛暑の影響で大根も高値を続けているのだが、開店してから

2時間だけは、98円で販売しているのだ。最初の頃は、大根の

ことなど暑さのせいで忘れていたが店内をめぐり汗が完全にひくと

思い出していた。あいかわらず店内は、人でごったがえしているが

大根の売り場の大根は、数本残っていた。しめしめ・・・・

1本を購入すると、残りの食材は、とても高くて手が出ない。

お盆のセール中とはいえ、高値の安売りみたいだ。

貧乏四畳半がとても手が出る価格じゃない。せいぜい買えるのは

厚揚げと鶏の唐揚くらいか・・・・それさえ買っちまえば、

避暑地にとどまる理由がなくなってしまっていた。

涼しい避暑地を出る時間がやってきた。外は暑いので出るに

出たくないのだが、歩き疲れてもいた。帰りも歩くことを考えると

まだ体力が残っている今が一番いいようだ。決意して帰る。

帰り道ふと気が付くとあのうるさいほどのセミの合唱が聞こえないほど

空気が熱を帯びていた。直射日光とアスファルトの照り返しにより

空気までもがかなり高温になり、灼熱地獄と化していた。

時折走る車の排気ガスが火砕流みたいに感じられる。

遭難するかもしれない・・・火砕流の熱風で体中の水分が汗となり

蒸発していくのがわかる。水分を補給しなければならない。

補給しないと遭難なのか？そう思うと帰り道も自動販売機で水分を

補給する貧乏四畳半であった。二個の水筒の麦茶は行きだけで、

空になっていた。もはや自動販売機に頼るしかないのだ。

100円、また100円と硬貨がチャリンチャリンと吸い込まれていくと

憤りさえ感じる気温なのだ。暑いと短気になるようだ。

またもや散財で命がけの求食活動なのだ(TдT)

大根の代金よりも高い水分に憤りを感じる貧乏四畳半なのだ。

これならバスを使ったほうが安くならないのだろうか？

多大な出費に顔面蒼白になりながら貧乏四畳半にたどり着く。

高値の大根だ。大根おろしの汁までもがもったいなく感じる。

製氷皿に入れて冷凍保存じゃああああ～！

散財で散々な1日だ。そう思いながら唐揚に大根おろしを

のっけてさっぱりポン酢味で、食べる。おおおおおっ！

 

 

んまいっ！

せっかくの大根おろし、厚揚げ焼きのも、のっけちゃえっ！

おおおおおっ！

 

こりも

んまいっ！

 

香ばしい焼いただけの厚揚げにさっぱりとしたポン酢味で、ときおり

大根おろしの辛味がツンときて、鼻から抜けていく・・・・

熱いなか避暑地まで行ってきた買いがあるというものだ

ヽ(=´▽`=)ﾉ

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タグ：火砕流 大根 避暑地

コメント 1

今日の「んまいっ！」、とても気持ちわかります(´▽｀)
それにしても連日暑いです(;´Д｀)

暑さのせいで「蚊」の数も少ないです。
ちなみに私もスーパーの生鮮食料品コーナーを何往復かして
涼をとっております(´▽｀)
by 豊田五郎 (2015-08-13 17:00)